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Planning

商品の企画

売れるテーマの決め方 3つの円で絞り込む

目次
  1. 3つの視点で候補を書き出す
  2. 重なるところを探す
  3. お金を払う理由があるかを確かめる
  4. 競合の存在は、悪いサインではない
  5. 避けたいテーマの特徴
  6. 実績がなくてもテーマにできるもの
  7. 絞り込みで迷ったときの最後の基準
  8. 次にやること

売れるテーマは、「自分が教えられること」「相手が困っていること」「お金を払う価値があること」の3つが重なる場所にあります。どれか1つが欠けると、作っても売れにくくなります。

この記事では、3つを順番に確かめながらテーマを1つに絞る手順を紹介します。特別な実績がなくても、手順どおりに進めれば候補は見つかります。

3つの視点で候補を書き出す

まず、紙かメモアプリに3つの列を作ります。

  • 自分が人に教えられること(仕事、趣味、失敗から学んだこと)
  • 周りの人が、よく相談してくること
  • 検索や質問サイトで、繰り返し聞かれていそうなこと

最初は質より量です。1列につき10個を目安に書き出します。「こんなこと誰でも知っている」と思う内容も消さずに残します。自分にとって当たり前のことが、初心者には大きな価値になることがあるからです。

書き出すときに手が止まるなら、過去の自分を思い出してみてください。「1年前の自分が知りたかったこと」は、いまの自分には当たり前でも、同じ段階にいる人にとっては価値のある情報です。仕事で繰り返している作業、趣味で身につけたコツ、失敗して学んだことも、材料になります。

また、友人や同僚に「私に聞きたいことって何かある?」と尋ねてみるのも手です。自分では気づかない強みを教えてもらえることがあります。

重なるところを探す

書き出したら、3つの列で似ている項目を線でつなぎます。2つ以上の列で出てきた項目が、有力な候補です。

たとえば「事務の仕事で身につけた表計算の技」が、「周りからよく聞かれる」にも当てはまるなら、候補として残します。1つの列にしか出てこない項目は、いったん保留にします。

ここで大切なのは、自分の好みだけで決めないことです。好きでも、求められていなければ買う人がいません。

お金を払う理由があるかを確かめる

候補が3つほど残ったら、「買う人は、どんな悩みを解決したくて払うのか」を考えます。お金を払う動機は、大きく次の3種類に分けられます。

  1. 時間を節約したい(調べる手間を省く)
  2. 失敗を避けたい(先に誰かが通った道を知りたい)
  3. 手に入れたい結果がある(スキル、資格、収入、健康など)

候補ごとに、どれに当てはまるかを書きます。どれにも当てはまらず、ただ「知っていると楽しい」だけの内容は、有料にするのが難しい傾向があります。無料の発信として続けるほうが向いています。

競合の存在は、悪いサインではない

似たテーマの商品がすでに売られていると、不安になるかもしれません。ただ、売られているということは、買う人がいる可能性が高いということでもあります。

誰もいないテーマは、そもそも需要がないことも多いです。競合がいる場合は、対象を狭めたり、切り口を変えたりして差をつけます。「初心者向け」「時間のない会社員向け」「特定の道具を使う人向け」のように、相手を具体的にするのが基本です。

競合の調べ方は、別の記事で詳しく扱っています。

競合を調べるときは、数を数えるだけでなく、価格帯と内容も見ます。無料の情報だけが多いテーマなら、有料にする理由(手順がまとまっている、テンプレートが付くなど)を考える必要があります。逆に、有料の商品が複数あるテーマは、お金を払う習慣がある市場だと言えます。

避けたいテーマの特徴

次のようなテーマは、最初の1本としては難しくなりがちです。

  • 範囲が広すぎる(「副業のすべて」「マーケティング全般」など)
  • 法律や医療など、間違えると相手に損害が出る専門分野を、資格なしで断定的に扱うもの
  • 数か月かけて作らないと形にならないもの
  • 結果を保証しないと売れないもの

結果を約束するような売り方は、誤解やトラブルのもとです。書けるのは「こういう手順で進める」「こういう人に向く」といった事実までにとどめます。

実績がなくてもテーマにできるもの

「自分には誇れる実績がない」と感じる人は多いです。ただ、コンテンツの価値は、実績の大きさより「相手より少し先を知っていること」で決まる場面が多くあります。

たとえば、3か月前に表計算ソフトを学び始めた人は、まったくの初心者にとって、つまずきを覚えている貴重な案内役です。専門家は基礎のつまずきを忘れていることがあり、説明が飛びがちだからです。

実績の代わりに使えるものは、次のようなものです。

  • 自分が試した手順と、その過程で起きた失敗
  • 続けた期間や、記録した内容(事実として残っているもの)
  • 調べて整理した情報のまとめ方

ここで注意したいのは、実績を盛らないことです。経験の長さや成果を実際より大きく見せると、買った人の期待と食い違い、トラブルのもとになります。「自分はここまでやった」という事実を、そのまま書きます。

自分の立ち位置を正直に書いたうえで、「初心者の目線で手順を整理しました」と伝えるほうが、信頼されやすいです。

テーマは、文章にしたときに短く言い切れるかも目安になります。説明に3文以上かかるテーマは、まだ範囲が広い可能性があります。「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を1文で言えるところまで、削っていきます。

絞り込みで迷ったときの最後の基準

候補が2つ残って決められないときは、次の質問で選びます。

  • 3か月後も、そのテーマについて話し続けられるか
  • 材料(経験や資料)がすでに手元にどれだけあるか
  • 完成までの作業量が少ないのはどちらか

一番目は、特に大切です。商品を作ったあとも、発信や質問への対応で長く付き合うことになります。飽きてしまうテーマは、続けるのが苦しくなります。

どちらも同じくらいなら、材料が多く、作業量が少ないほうを先に作ります。もう一方は、第2弾の候補として残しておきます。

テーマの流行は、時間がたつと変わります。ただし、仕事の効率化、お金の管理、健康、勉強法のように、長く悩みが続く分野は、需要が安定しやすいです。流行に乗るより、続く悩みに向き合うほうが、作った商品を長く売れます。

なお、決めたテーマは、あとから少し変えても構いません。商品を作る過程で、「実はこちらの悩みのほうが深かった」と気づくことはよくあります。最初の決定は、仮の出発点として扱います。

次にやること

候補を1つに絞れたら、それを一文にしてみてください。「〇〇な人が、△△できるようになるための□□」という型です。この一文がすっと書ければ、テーマとして形になっています。

書きづらいときは、対象か悩みのどちらかがぼんやりしているサインです。次は、その一文を使って、同じ悩みを持つ人が実際にいるかを調べる段階に進みます。検索語を3つ考えて、検索結果にどんな記事や商品が出てくるかを見るところから始めてください。