動画講座・電子書籍・テンプレートなど、自分のコンテンツを商品にして売るまでの流れを解説します。

Planning

商品の企画

商品を作る前のニーズ調査 お金をかけない方法

目次
  1. 検索候補で、人が実際に探している言葉を見る
  2. 質問サイトとSNSで、悩みの言い方を集める
  3. 既存の商品とレビューを読む
  4. 小さなアンケートで直接聞く
  5. 結果の読み方と、やめる判断
  6. 調査でよくある失敗
  7. 次にやること

作る前に需要を確かめるなら、検索候補・質問サイト・SNS・小さなアンケートの4つで、お金をかけずに調べられます。数日あれば、作る価値があるテーマかどうかの目安はつかめます。

商品を作り終えてから「誰にも必要とされていなかった」と気づくのが、一番もったいない失敗です。ここでは、作る前の調べ方を順番に紹介します。

検索候補で、人が実際に探している言葉を見る

Googleの検索窓にテーマの言葉を入れると、候補が表示されます。これは多くの人が実際に検索している言葉の一部です。

たとえば「動画講座」と入れて、後ろに「作り方」「初心者」「スマホ」と足してみます。候補に出てきた言葉は、悩みの表れです。メモしておくと、商品の中身や販売ページの言葉選びにそのまま使えます。

候補がほとんど出ないテーマは、探している人が少ない可能性があります。ただし、専門性が高いテーマは検索数が少なくても、一人あたりの支払い意欲が高いことがあるので、これだけで判断はしません。

検索候補を見るときは、言葉を少しずつ変えて何度か試します。「〇〇 やり方」「〇〇 失敗」「〇〇 費用」「〇〇 比較」のように、後ろに付ける言葉を変えると、人が知りたい観点が見えてきます。「失敗」で調べて出てくる言葉は、買う人が避けたいことの一覧にもなります。

調べた言葉は、表計算ソフトやメモに一覧にして、似たものをまとめます。同じ悩みを違う言い方で書いている人が多ければ、需要が広いと考えられます。

質問サイトとSNSで、悩みの言い方を集める

質問サイトやSNSでは、人が自分の言葉で悩みを書いています。テーマの言葉で検索し、次の点を見ます。

  • 同じような質問が、繰り返し出ているか
  • 回答が「調べてください」で終わっていて、解決していないか
  • 質問者が「どこから始めればいいか」で迷っているか

解決していない質問が多いテーマは、商品が入り込む余地があります。気になった質問は、日付と内容をメモします。他人の投稿を丸ごとコピーして使うのは避け、あくまで悩みの傾向をつかむために使ってください。

既存の商品とレビューを読む

似たテーマの本、講座、テンプレートがすでに売られているなら、その紹介ページや読者の感想は貴重な資料です。

感想で「分かりやすかった」とほめられている点は、期待されている価値です。一方、「もっと詳しく知りたかった」「初心者には難しい」といった不満は、自分の商品で補える部分かもしれません。

ここでも、他の商品の内容をまねるのではなく、足りない部分を見つけるために読みます。

レビューを読むときは、星の数よりも文章の中身を見ます。具体的な場面が書かれた感想は、商品がどう使われたかの手がかりになります。反対に、短い感想ばかりなら、まだ使い方が定まっていない商品かもしれません。

小さなアンケートで直接聞く

もう少し確かな情報がほしいときは、SNSや身近な人に短い質問を投げます。質問は2〜3個に絞ります。

  1. 〇〇について、いま一番困っていることは何ですか
  2. 今はどうやって解決していますか
  3. もし分かりやすい教材があれば、読んでみたいですか

3つ目の「読んでみたいですか」は、礼儀として「はい」と答えられやすい質問です。そのため、「いま何に時間やお金を使っているか」という行動の質問のほうが、判断材料として確かです。

回答が数件しか集まらなくても構いません。同じ悩みが2〜3人から出れば、かなり有力な手がかりになります。

結果の読み方と、やめる判断

調べ終えたら、「このテーマで作る」「少しずらす」「やめる」の3つのどれかを決めます。決める基準は、あらかじめ書いておくと迷いません。たとえば「同じ悩みの投稿が5件以上見つかった」「似た商品が2つ以上売られている」のような、自分なりの合格ラインです。

ラインに届かなかったときは、テーマを広げるか、対象を変えて再調査します。1つ目のテーマにこだわりすぎないことが、時間を無駄にしないコツです。調べた内容はメモに残しておくと、次のテーマ探しにも役立ちます。

調べた結果は、次の表のような目で整理します。

見るところ 良い兆し 弱い兆し
検索候補 具体的な悩みの言葉が多い 候補がほぼ出ない
質問サイト 同じ質問が繰り返される 質問そのものが少ない
既存商品 売られていて不満も出ている 売られていない

弱い兆しばかりなら、テーマを少しずらすか、別の候補に移ります。ここで撤退できるのは、調査の大きな利点です。

調査でよくある失敗

調べているうちに、次のような失敗に陥ることがあります。知っておくと、無駄な時間を減らせます。

1つ目は、調べること自体が目的になってしまう失敗です。情報を集めるほど不安材料も増えるので、「3日間で終える」のように期限を先に決めておきます。

2つ目は、自分に都合の良い情報だけを集めてしまうことです。「売れそう」という結論を先に持っていると、その根拠ばかり目に入ります。弱い兆しも同じ重さでメモに残します。

3つ目は、身近な人の「いいね」を需要と受け取ってしまうことです。家族や友人は、気を遣って前向きな返事をしてくれることがあります。実際にお金を払うかどうかは別の話です。

もう一歩確かめたいときは、実際に使う人に「今、似たことにいくら使っているか」を聞きます。本やアプリ、講座などにすでにお金を使っている人がいれば、有料の価値が認められているテーマだと分かります。

また、調べて見つけた悩みを、そのまま商品名にしないことも大切です。悩みの言葉は、販売ページの冒頭や見出しに使うと、読み手が自分のことだと気づきやすくなります。

調査をするときは、数字を記録する癖をつけると後で比べられます。たとえば「質問サイトで同じ悩みが何件あったか」「似た商品が何点売られていたか」を、日付つきで残します。1週間後にもう一度見て、増えているか減っているかを確かめると、流行の波にも気づけます。

調査で得た言葉は、そのまま商品の見出しや目次に使えます。たとえば「何から始めればいいか分からない」という声が多ければ、最初の章を「最初の3日でやること」にするだけで、読み手の不安に応える構成になります。

なお、調査の途中で見つけた他人の投稿や商品の情報は、あくまで自分の参考に使います。投稿者の名前や文章をそのまま販売ページに載せることは避け、個人が特定されないように気をつけてください。

次にやること

今日は、テーマの言葉で検索候補を調べ、出てきた言葉を10個メモしてください。次に、質問サイトかSNSで、同じ悩みの投稿を5件探します。ここまでで1〜2時間あれば足ります。

最後に、5件の悩みを「共通する困りごと」として一文にまとめます。その一文が、商品の企画書の最初の一行になります。